Power Automateの使い方！初心者に向けてRPA開発エンジニアがわかりやすく解説

業務改善コンサルティング会社がお届けする、今回はRPAの第三回目です。

 

Power Automateとは？

Power AutomateはMicrosoft社が提供するRPAツールです。

マイクロソフトのアカウントがあれば基本的に無料で利用できます。

Power AutomateにはWeb版とデスクトップ版の２種類があり、Web版はWeb上の作業のみを自動化できるのに対し、デスクトップ版はデスクトップアプリなどPC上のあらゆる操作を自動化可能になります。
この記事ではPower Automateの詳しい使い方、始め方について、わかりやすく解説します。

 

Power Automate for Desktop（PAD）でできること

Power Automateに限らず、RPAはあらゆる操作の自動化が可能になりますが、すべての業務が自動化可能なわけではありません。

RPAを導入する際は、RPAに向いている作業を自動化することが業務効率化の成功につながります。
RPAに向いている業務としては、単純作業、繰り返し作業、決まった手順の作業などがお勧めです。

 

例えば以下のような作業です。

・ブラウザでの検索、情報取得
・エクセルへの書き込み、転記
・メールの送受信
・ファイルの作成、編集、保存

 

人の判断が入る作業、複雑で細かい作業、手順が決まっていない、変化する作業などはRPAに向いておらず、失敗の原因となります。

 

Power Automate for Desktop(PAD)のインストール

Power Automate for Desktop(PAD)はWindows11には初めから搭載されています。
WindowsのStartボタンから検索することで、起動することができます。

Windows１１ではない方、見当たらない方は公式サイトからインストールできます。

・Microsoft Power Automate公式サイト↓
https://powerautomate.microsoft.com/ja-jp/robotic-process-automation/
こちらのサイトから、「無料トライアルを始める」ボタンを押してインストールしてください。

 

Power Automate for Desktopの始め方・フロー作成方法

次に、Power Automate for Desktopの始め方、フローの作成方法について解説します。
インストールが完了したら、アプリケーションを起動します。

 

①    フローの作成

フローを作成するため、「新しいフロー」または「New flow」をクリックします。
 
画面が開いたら、フローの名前を付けて作成します。

 

②    フローのデザイン

フローをデザインする画面が開いたら、実際に自動化したい動作を設定していきます。
実施したい動作をアクションから選んでドラッグすることでアクションが設定されます。
実際にメッセージボックスを表示する動作のフローを作成してみましょう。まず対象のアクションをドラッグします。

 
アクションをドラッグすると以下のように詳細設定画面が出てくるため、設定したい内容を入力します。

メッセージボックスのタイトル、表示するメッセージ、メッセージを一番上に表示する設定をしていきます。設定が完了したら「保存」をクリックします。

 これでフローの完成になります。いくつかの処理を実行したい場合は、設定したアクションの下に次のアクションをドラッグしてくることで連続した処理のフローが作成できます。

 

③    フローの実行

フローが完成したら、以下の三角の実行ボタンを押すことで処理が実行されます。
 
ホーム画面の「自分のフロー」から、フロー一覧を確認し、こちらからも実行可能です。

 以下の画面がフロー実行後の画面です。設定した通り、メッセージボックスの表示が行われました。

 
きちんと動くことが確認出来たらフローを保存しておきましょう。以下のボタンから保存が可能です。

 

まとめ

今回の記事ではPower Automateとは何か、Power Automate for Desktopの始め方、使い方について解説しました。
Power Automate for Desktopは誰でも無料で使用できることから、RPAを使用したことない方も手を伸ばしやすいのではないでしょうか。

簡単な作業から自動化して、普段の業務や作業を効率化してみてはいかがでしょうか。