Power Queryで出来ること　①データの取得

業務改善コンサルティング会社がお届けする、今回はExcelのPower Queryの第十三回目です。

Power Queryでは大きく分けて４つの事ができます。
1：データ取得、2：データ整形、3：データ出力、4：データ更新　の4つです。

本記事では、その機能の中から「1：データ取得」に焦点を当て、日常の業務で直面する一般的な課題を解決する方法を紹介します。

 
特に、複数のファイルからデータを一度に取得し結合する手順を詳しく説明します。このプロセスをマスターすることで、時間を大幅に節約し、データ分析の準備段階をスムーズに進めることができます。

【複数ファイルのデータの取得】

「売上データ」フォルダには、年度別の売上データが複数格納されています。これを１つにまとめる場合、あなたならどうしますか？

 
Excelの場合だと、コピー＆ペーストで表をまとめる事が多いと思います。しかし、Power Queryだと一度にデータを取得できます。
それではやっていきましょう！

①     まず、新規でExcelを開き、「データタブ」から「データの取得」を選択し、「ファイルから」「フォルダから」の順に進みます。

 
②     結合したいデータが格納されているフォルダを選択し「開く」をクリックします。

③     売上データフォルダに格納されているデータが表示されたら、「結合」から「データの結合と変換」をクリックします。

 
④     「テーブル１」をクリックすると表示されたフォーマットで結合して良いか、プレビューが表示されます。内容を確認し、「OK」をクリックします。

 
⑤    データ取得が完了し、Power Query エディターが表示されました。
内容を確認すると、3つのファイルが結合されています。

 
⑥    Excelに読み込みましょう。「ホームタブ」から「閉じて読み込む」をクリックします。

 
⑦    これで簡単にデータを取得し１つにまとめることができました。

 
今回、Power Queryを用いて複数ファイルのデータを効率的に一つにまとめる方法を紹介しました。この技術を利用することで、データの準備作業を効率的に行い、分析のための時間を確保することが可能です。

次回は「データの整形」に焦点を当て、データ分析の基盤をさらに強化するテクニックを紹介します。今回学んだ内容を活かし、次のステップに備えましょう。