Power Query データエラーとは?:エラーの発生編
2024/07/22
業務改善コンサルティング会社がお届けする、今回はExcelのPower Queryの第二十二回目です。
データのエラーはどのような時に発生するのでしょうか?今回は、2022年と2023年の売上データをPower Queryで統合する過程で、入力ミスが発生した場合のエラーを具体的に見ていきます。
売上高と原価のフィールドに誤って「なし」と入力された場合、どのような問題が起こるのかを一緒に確認しましょう。
【どういう時にエラーは発生するの?】
2022年~2023年の売上データをPower Queryで統合したファイルがあります。2023年度の売上データに入力ミスがあった場合、どのようなエラーが発生するのか見ていきましょう!
1.エラーを発生させるために、2023年の売上データに誤ったデータを入力します。
・売上高と原価に「なし」と入力
2.Power Queryで統合したファイルを、データタブ > すべて更新 をクリックしデータを更新します。
3.右側の「クエリと接続」を確認すると、エラーが発生していることが分かります。
4.それではクエリを開いてエラー内容を確認しましょう。
5.適用したステップの「展開されたテーブル列1」をクリックし、2023年のデータを確認すると、「なし」と反映されていることが確認できます。
6.この時点ではまだデータの型が判断されていません。
7.適用したステップの「変更された型」をクリックすると、「売上高」列と「原価」列でエラーが発生していることが分かります。
8.売上高と原価のデータ型は整数と判断されたが、「なし」という文字列は数値ではないため、エラーで返されました。
9.続いて、「売上高」列と「原価」列のエラーがどのように影響するか確認しましょう!
適用したステップの「挿入された引き算」をクリックします。
この「減算」列では、「売上高-原価」で「粗利」を求めています。しかし、「売上高」列と「原価」列がエラーとなっているため、計算ができずエラーが返されました。
10.エラーの状態でこのまま最後のステップまで処理をすると、最後までエラーが残ったままになります。
今回はPower Queryでのデータ統合中に発生する一般的なエラーとその原因について見てきました。データ型の不一致がどのようにエラーを引き起こすかが分かりましたね。
次回は、これらのエラーを解消する方法を詳しくご紹介しますので、ぜひお楽しみに!
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