Power Query 変換された型について エラー回避2選
2024/08/19
業務改善コンサルティング会社がお届けする、今回はExcelのPower Queryの第二十七回目です。
前回はPower Queryで「②変更された型のエラー」について学びました。今回の記事では、このエラーをさらに効果的に回避するための2つの具体的な手法を掘り下げます。これらの方法をマスターすることで、よりスムーズにデータ変換を行い、エラーを未然に防ぐことができます。
①データの抽出 :テーブルの部署列から、重複しないデータを抽出しよう
②変更された型のエラーとは?:項目名を「氏名」➡「名前」へ変更するとエラーに・・・
③エラー回避2選 :「変更された型」を上手く設定し、エラーを回避しよう
【エラー回避方法①:不必要な列は予め削除】
1.予め削除する列が決まっている場合、自動で追加された「変更された型」のステップを削除しましょう。変更された型を右クリック > 削除 をクリックします。
2.ステップの削除で「削除」 をクリックします。
3.自動で組み込まれていた「変更された型」のステップを削除できました。
4.変更された型を削除することで、フィールドの型が未定義の状態に戻ります。これを解決するため、最後のステップでデータ型を再設定します。
5.最後のステップへ移動します。
6.残された列を全選択(Ctrl + A)し、変換タブ > データ型の検出をクリックします。
7.変更された型が最後に組み込まれました。
数式を確認しましょう! この方法だと、残したい列だけを参照してデータの型を変更していることが分かります。
【エラー回避方法②:エクセル上で設定変更】
Excelでのデータの読み込み設定を変更することもエラーを回避できます。
1.Excel上で行います。データタブ > データの取得 > クエリオプションを選択します。
2.クエリのオプションが表示されます。データの読み込みを選択し、型の検出 > 「非構造化ソースの列と型とヘッダーを検出する」 からチェックを外すと、自動でデータの型を変更するステップが組まれなくなります。
●注意:この設定を使用する際は、注意が必要です。
データを連携された人がデータの型は自動で変換されると思っていた場合、「何故、変換されないのか・・・」となってしまうことがあるので、予期しない問題を避けるために、この変更を周知させることが重要です。
今回はPower Queryで一般的なエラーを回避する二つの方法を学びました。適切な設定変更と事前の列削除を通じて、データ処理の効率を高め、エラーを減らすことが可能です。次回は、これらの技術をさらに応用して、より複雑なデータ処理に挑戦しますので、お楽しみに!
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