Power Query フィルと値の置換 

業務改善コンサルティング会社がお届けする、今回はExcelのPower Queryの第三十三回目です。

 

データ分析における効率的なデータクレンジングは、正確な情報抽出に不可欠です。この記事では、Power Queryを使用したフィルと値の置換機能を取り上げ、複雑なデータセットから必要な情報を簡単かつ正確に抽出する方法を初心者にもわかりやすく解説します。空白や不適切なデータを効率的に処理し、分析の質を向上させる手順を学んでいきましょう。 

 

以下の例に示すように、空白セルが含まれている場合、個人的な用途であれば直接編集して空白を補完することが可能です。しかし、他者が管理しているデータファイルを勝手に変更するわけにはいきません。そんな時でもデータを効率的に扱う方法を学びましょう。 

 

【Power Query フィル機能】 

1.Power Queryにデータをインポートします。 

2.“null”はデータが空白という意味になりますので、支店の”null”データを無くしましょう。 

 

3.ヘッダーを右クリック ＞ フィル ＞  下へ をクリックします。 

 4.空白セルが上のデータ内容を転記してくれました。 

※「フィルを上へ」にすると逆に下のデータ内容が上の空白へ転記されます 

【Power Query値の置換】 

何も記載されていない空白は何かしらデータが入っています。今回の場合は”半角スペース”が入っています。“半角スペース”を”null”へ置換しましょう。 

1.対象となる列（今回はチームの列）を選択し、ホームタブ ＞値の置換をクリックします。 

2.値の置換内容を設定し、OKをクリックします。 

検索する値：” “　（半角スペース） 

置換後　　：”null”　 

 ※空白にする場合は空白のままにするのではなく、nullと入力しましょう。 

3.半角スペースが“null”へ置換されました。 

3.  

4.空白のデータが“null”へ統一されたので、次は“null”データを”-”へ置換しましょう。 

対象とする列（今回は支店とチームの列）を選択し、ホームタブ ＞ 値の置換をクリックします。 

 

5.値の置換内容を設定し、OKをクリックします。 

検索する値：”null“ 

置換後　　：”-” 

 

6.“null” が ”-” へ置換されました. 

この記事を通じて、Power Queryでのフィルと値の置換機能を詳しく見てきました。これらの機能を使いこなすことで、データの整理と更新がはるかに効率的になり、時間の節約だけでなく、エラーの可能性も大幅に減少します。データ処理の作業をさらにスムーズに進めるために、ぜひこれらのワザを活用してください。