売上分析の基本「Zチャート」入門|会社の本当の実力を見抜く見方と考え方
2026/03/19
今回は、売上の波に惑わされず、会社の本当の実力を知るための「Zチャート」という分析手法をご紹介します。
「先月より売上が落ちた…」
「〇月は毎年下がる時期だから大丈夫」
ビジネスには「繁忙期」と「閑散期」があります。
そのため、単月の売上だけを見ていると、それが「時期による一時的な変動」なのか、
それとも「本当に経営が危ないのか」の判断がつかないことがあります。
そんな時に役立つのが、短期の波に惑わされず経営の方向性を判断できる「Zチャート」です。
【Zチャートで会社の成長と衰退を可視化】
3種類の売上データを折線グラフにすると、アルファベットの「Z」の形になることからこう呼ばれています。
Zチャートを使うと、季節による変動を取り除き「会社が成長しているのか、衰退しているのか」という真のトレンドを一目で見抜くことができます。
Zチャートは、以下の3つのデータを1つのグラフに描くことで完成します。
・移動年計(一番上の線)★最重要
「その月を含む過去1年間の売上合計」をつなぎ合わせたものです。
常に1年分の合計を見るため、繁忙期と閑散期が相殺されることで、季節によるブレが平準化されます。結果として、会社の売上力そのもの、つまり季節要因を除いた「真の実力値」が見えます。
・売上累計(斜めの線)
期首からの売上を足し上げていった数値です。
必ず右肩上がりになり「Z」の斜めの線を構成します。
「今年の目標に対して順調か?」の進捗がわかります。
・月次売上(一番下の線)
毎月の売上高です。「Z」の下底を構成しますが、季節によってジグザグします。
【確認するポイントは「移動年計」のみ】
分析の際に見るのは、一番上の「移動年計」の線の傾きだけです。
どのように傾いているのかで会社の今の状態が診断できます。
・右肩上がり(↗):成長中
たとえ今月の売上が落ちていても、長い目で見れば伸びています。
・横ばい(→):現状維持
前年から特に大きな変動がない状態です。
・右肩下がり(↘):衰退傾向
たとえ繁忙期で単月の売上が良くても、実は会社の勢いは落ちています。早めに原因を特定し、手を打つ必要がある状態です。
「繁忙期だから売上が良くて当たり前」と思っている裏で、実は移動年計が下がり始めている…。
そういった隠れた不調に気づけるのが、Zチャートの怖いところであり、すごいところです。
Excelでも簡単に作れますので、次回はその作成方法をご紹介します。
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