在庫管理の重要性|在庫過多が資金繰りを悪化させる理由
2026/07/02
今回は、会社の資金繰りを左右する「在庫とキャッシュフロー」の解説です。
「欠品が怖いから、商品は多めに発注しておきたい」
「倉庫に在庫がパンパンに詰まっていると安心する」
「上司から在庫を減らせと迫られ、不満に感じている」
現場で働いていると、欠品クレームを避けるために商品を多めに持ちたくなるものです。
しかし経営陣は、常に「在庫を極限まで減らせ」と要求することが多いです。
在庫は使えない現金であり、抱えすぎると会社が倒産する原因になるからです。
【在庫がたくさんある状態は危険】
商品を仕入れた時点で、会社の銀行口座からは大切な現金が使われます。
手元に100万円分の商品在庫が山積みでも、それを使って経費や社員の給料は支払えません。
現金は、人間にとっての血液と同じです。
たとえ帳簿上で利益が出ている黒字の会社でも、手元の現金が尽きて支払いが滞れば、簡単に倒産してしまいます。
「商品が売れればお金になる」という考えだけでは、黒字倒産につながります。
売れるまでの間、在庫は寝ているお金にすぎないです。
【在庫過多による3つの悪影響】
在庫を長期間放置すると、現金化が遅れるだけでなく、目に見えない追加コストが発生します。
・保管コスト: 倉庫の家賃や光熱費が毎月かさむ
・廃棄リスク: 時間の経過で品質が劣化し、廃棄処分になる
・管理コスト: 山積みの段ボールを移動・管理するための人件費が無駄になる
とくに廃棄処分は、仕入れに使った現金を失ってしまう最悪の事態です。
在庫はそこにあるだけで、毎日少しずつ会社の利益を削り取っていきます。
【現場の発注管理が会社を救う】
会社の資金繰りは、現場のちょっとした工夫で劇的に改善できます。
まずは「とりあえず多めに発注する」という習慣を見直します。
必要なものを、必要なタイミングで、必要な分だけ仕入れる管理が不可欠です。
さらに倉庫を整理整頓し「どこに・何が・何個あるか」を即座にわかる状態を作れば、重複発注を防ぐことができます。
倉庫にある段ボールを「現金の山」として見てみてください。
まずはご自身の担当エリアで、長期間動いていない在庫がないか洗い出すことから始め、会社の資金繰り改善に貢献していきましょう。
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